撮影モードなにで撮っていますか?
オートで撮れば、カメラがだいたい良い感じに撮ってくれます。でも、せっかくミラーレス一眼を買ったのですから、背景のボケ具合や写真の雰囲気を自分で少し調整してみたくなります。
そんなときに使いやすいのが、絞り優先モードです。
この記事の目次
絞り優先モードとは
絞り優先モードは、自分でF値を決めて、シャッタースピードはカメラに任せる撮影モードです。
F値を小さくすると背景がボケやすくなり、カメラに入る光も多くなります。花や子ども、ちょっとした物撮りなどで背景をぼかしたいときには使いやすいです。
逆にF値を大きくすると、手前から奥までピントが合いやすくなります。風景や建物など、全体をしっかり写したいときには便利です。
ミラーレス一眼では、この絞り優先モードで撮影しましょうとオススメされることが多いです。
それは、家族とのお出かけや、ちょっとしたスナップ、花の写真などでは、毎回シャッタースピードまで細かく考えるよりも、まずはF値を決めて撮るほうが楽だからです。
ブレない写真を撮るには

ただ、絞り優先モードで気をつけたいのがブレです。
絞り優先モードでは、F値を決めるのは自分ですが、シャッタースピードはカメラが決めます。
暗い場所でF値を大きくしてしまうと、カメラは光を多く取り込もうとして、シャッタースピードを遅くします。
その結果、手ブレ・被写体ブレした写真になってしまうことがあります。
これは絞り優先モードでよくある失敗です。写真がなんとなく甘い。ピントが合っているはずなのにスッキリしない。そういうときは、ピントではなくブレている場合もあります。自分もはじめはこのブレに悩まされました。
焦点距離分の1秒は、あくまで目安
シャッタースピードの目安として、昔から「焦点距離分の1秒」という考え方があります。
たとえば35mmのレンズなら1/35秒、200mmのレンズなら1/200秒より速くする、というような目安です。
これは手ブレを防ぐという意味では、ひとつの考え方だと思います。
ただ、自分としては、普段の撮影ではそれだけでは少し遅いと感じることが多いです。
というのも、実際に写真を撮っていると、完全に動かない被写体のほうが少ないからです。
家族写真でも、子どもは少し動きますし、街中のスナップでも人は歩いています。花や木でも風で揺れることがあります。
そう考えると、35mmだから1/35秒で大丈夫、というよりは、最低でも1/160秒くらいは欲しいと思っています。
もちろん、あえてスローシャッターで動きを表現したい場合は別です。
人の流れをぶらしたり、水の流れをなめらかにしたり、意図して遅いシャッタースピードを使う表現もあります。
ただ、そういう表現を狙っているわけではなく、普通にブレない写真を撮りたいのであれば、シャッタースピードは速いに越したことはありません。
少しISO感度が上がったとしても、ブレてしまうよりは、しっかり止まって写っている写真のほうが使いやすいです。
絞り優先モードで撮るときも、F値だけではなく、シャッタースピードが遅くなりすぎていないかを見る癖をつけておくと、失敗はかなり減ると思います。
ISO感度も大事
暗い場所でブレを防ぐには、ISO感度も大事です。
ISO感度を上げるとノイズは増えますが、その分シャッタースピードを速くしやすくなります。
最近のカメラは高感度にも強くなっていますし、自分としては、少しくらいISO感度が上がっても、ブレた写真になるよりはずっと良いはずです。
自分の場合、普段はISOオートにしていることが多いです。
カメラに任せるところは任せて、自分はF値や構図、撮りたい瞬間に集中する。
そのくらいの使い方でも十分に写真は楽しめます。
最低シャッタースピードを設定できるカメラもある

カメラによっては、ISOオート時の最低シャッタースピードを設定できるものもあります。
この設定をしておくと、絞り優先モードで撮っているときでも、知らないうちにシャッタースピードが遅くなりすぎるのを防ぎやすくなります。
たとえば子どもを撮るときや、室内で家族を撮るとき、街中のスナップなどでは便利だと思います。
もちろん、設定できる内容や名前はカメラによって違います。
メーカーや機種によっては、最低シャッタースピードを具体的に指定できたり、シャッタースピードが下がるよりも早めにISO感度を上げるような設定ができたりします。
このあたりは少し地味な設定ですが、絞り優先モードを使うなら一度見直してみる価値はあると思います。
しかし、暗い状況下で、動かない被写体の場合、ISOが上がりすぎてもうすこしシャッタースピードを下げてもいいという場面もあったりしますので、この設定には注意が必要です。
背景をぼかしたいときほど注意
背景をぼかしたいときは、F値を小さくして撮ります。
F1.8やF2.8などで撮ると、背景が大きくボケて雰囲気のある写真になります。
ただ、F値を小さくするとピントの合う範囲も狭くなります。
シャッタースピードは速くなりやすいので手ブレには強くなりますが、今度はピントがシビアになります。
特に子どもを撮るときなどは、少し動いただけでピントが外れることもあります。
背景をぼかしたい気持ちはありますが、失敗したくない場面では少し絞って、F5.6やF8くらいで撮るのも良いと思います。または、被写体との距離をとるというのも一つの方法です。
ボケを大きくすることだけが良い写真ではありません。
そのときに残したい瞬間が、ちゃんとブレずに写っていることも大事だと思います。
最後に
絞り優先モードは、自分で写真を撮っている感覚を持ちながら、カメラにも助けてもらえる使いやすいモードです。
F値を決めることで、背景のボケ具合や写真の雰囲気を変えることができます。
ただし、シャッタースピードが遅くなりすぎると、せっかくの写真がブレてしまいます。
自分は、この失敗を本当に多く経験してきました。
最初は難しいかもしれませんが、絞り優先モードで撮るときは、F値と一緒にシャッタースピードも意識してみましょう。
また、必要ならISO感度を上げる。カメラに最低シャッタースピードの設定があるなら、それも見直してみる。
それだけでも、失敗写真はかなり減ります。
そしてこの絞り優先モードでも、露出補正を使えば、明るさのコントロールはもちろんできます。
ただ、絞り、ISO、露出補正、そして現在のシャッタースピードを見ながら撮影するというのは個人的には大変だと思います。
絞り優先モードでいっぱい撮影して、もっと自分でコントロールしたいというときが来れば、マニュアルモードに挑戦しましょう。
その頃には、F値、シャッタースピード、ISOの関係も少しづつわかってきてるはずです。
そうなると、撮影はもっと楽しくなります。


